米comScoreが米国時間2010年2月9日にまとめた米国デジタル・メディア業界に関する調査結果によると、昨年のディスプレイ広告のインプレッション数は4兆3000億回で、前年比21%増加した。このうち8%は広告到達視聴者数の増加によるもので、12%は視聴者1人当たりの表示頻度の増加によるものだった。

 最もディスプレイ広告を掲載したサイトは米Yahoo!で、インプレッション数は5212億回だった。2位は米News傘下で「MySpace」を運営するFox Interactive Media(3676億回)。以下、米Facebook(3296億回)、米Microsoft(2181億回)、米AOL(1922億回)と続く。米Google(699億回)は6位だった。

 同調査は、過去1年間における米国の電子商取引(EC)、オンライン検索、オンライン・ビデオ、オンライン広告、モバイルなどデジタル・メディアの動向について分析した結果をまとめたもの。

 小売と旅行を含む昨年のEC売上高は2096億ドルで、前年と比べ2%減少した。前年実績を下回るのはこれが初めて。内訳は、旅行関連が798億ドルで同5%減少、小売販売は1298億ドルでほぼ横ばいだった。

 米国インターネット・ユーザーの8割は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトを訪れている。また、米国インターネット・ユーザー7人のうち6人はオンライン・ビデオを視聴している。

 携帯電話ユーザー全体のうち、スマートフォンの所有者は17%で、前年の11%から増加した。第3世代(3G)対応デバイスの所有者の割合は、32%から43%に拡大した。

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