調査内容 主要ベンダーに対する「存在感」「勢い」のイメージ
調査時期 2009年12月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2737件(954件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが、ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2009年12月調査で、情報通信製品/サービス・ベンダーの主要企業45社について、「強い存在感がある」「会社に勢いがある」と感じるかを聞き、「存在感」と「勢い」の評価を相関図にまとめた。

 横軸の「存在感」のトップは「マイクロソフト」の65.2%。前回2009年6月調査での67.2%から2ポイント下がったが、2位の「日本オラクル(BEAシステムズ、ハイペリオン、シーベル、ピープルソフト、JDエドワーズなどを含む)」(今回56.3%、前回59.5%)との差はむしろ広がった。3位も前回調査と同じく「NTT東日本/NTT西日本」(NTT東西)で、やはり前回(55.8%)より若干スコアを下げた(今回54.5%)。

図1●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー45社に対するイメージ(「対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率、n=350以上)
図1●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー45社に対するイメージ(「対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率、n=350以上)
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図2●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー45社に対するイメージ(「対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率、n=350未満)
図2●主要情報通信(ICT)製品/サービス・ベンダー45社に対するイメージ(「対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率、n=350未満)
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GoogleとIBMにシスコが並びかける

 4位~6位は「米Google(Google App Engine、Google Apps)」(50.6%。前回は50.2%で5位グループ)と「日本IBM(チボリ、ラショナル、ロータス、コグノス、Informix、Red Brick、SPSSなどを含む)」(49.6%。前回は50.5%で5位グループ)に、「シスコシステムズ」が前回から4.3ポイント・アップして並んだ(前回45.8%→今回50.1%)。

 前回4位の「NTTドコモ」が、今回は約6ポイント・ダウンで7位に後退している(前回53.8%→今回47.8%)。8位~10位も僅差で「アドビシステムズ」(前回44.0%→今回44.3%)、「SAPジャパン(BusinessObjectsを含む)」(前回49.4%で5位グループ→今回43.9%)、それに今回の45社中前回比で最大の4.6ポイント・アップとなった「トレンドマイクロ」(前回38.7%→今回43.3%)の3社が並んでいる。

「勢い」はGoogle/VMware/SF.comが上位堅持、Amazonはやや後退

 一方、「会社に勢いがある」の評価では、前回首位の米Googleが今回も頭一つ抜けてトップ(前回49.1%→今回48.5%)。2位ヴイエムウェア(VMware日本法人)も変わらず(前回45.4%→今回44.6%)。3位は前回3位グループのセールスフォース・ドットコム(SF.com)(前回40.1%→今回39.5%)と、上位はほぼ前回と同じ結果だった。

 ただし、前回SF.comと並ぶ40%台の支持を得て3位グループを占めた「米Amazon.com(Amazon Web Services)」は今回失速。約6ポイント・ダウンの34.3%(前回は40.5%)で、ソフトバンクモバイル(前回33.3%で5位グループ→今回32.0%)が背後に迫った。

 6位~8位は「サイボウズ」(前回30.9%で7位→今回28.4%)、「デル」(前回24.8%で10位グループ→今回28.2%)、「イー・アクセス(イー・モバイル、アッカ・ネットワークスを含む)」(前回33.6%で5位グループ→今回28.0%)。9位が「シトリックス・システムズ・ジャパン」(前回25.5%→今回25.7%)。

 10位グループに「ウイングアークテクノロジーズ」(前回23.8%→今回24.9%)、「ワークスアプリケーションズ」(前回21.8%→今回24.4%)、「ヤフー(日本法人、旧ソフトバンクIDCを含む)」(前回28.9%→今回24.2%)。

 前回調査の「勢い」では、デルと並んで10位グループに付けていた「ウィルコム」が、今回最大の12.2ポイント・ダウンで45社中43位に転落した(前回24.4%→今回12.2%)

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが、ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に、情報通信製品/サービス・ベンダーの主要企業45社(グラフ参照)について、《会社に勢いがある》《強い存在感がある》と感じるかを聞いた。対象ベンダーのビジネス領域と自分の職務領域に「接点がある」とした回答者の数nを100%とした比率を掲載している。
 調査実施時期は2009年12月中旬、調査全体の有効回答は2737件、「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は954件。