無線LAN製品の業界団体Wi-Fi Allianceは米国時間2010年1月7日、民生電子機器におけるWi-Fi機能の需要は高いとする調査結果を発表した。無線LANによるデバイス同士のピア・ツー・ピア接続仕様「Wi-Fi Direct」に基づく技術が2010年半ばに登場する見通しであることから、消費者の製品購入決定条件として今年はさらにWi-Fiの重要度が高まると見ている。

 18歳以上の米国人1002人を対象にアンケート調査を実施したところ、74%が家庭内のどこでも音楽を楽しめるWi-Fi対応スピーカに関心を示した。また、家庭内のどこでも任意のデバイスのスクリーンで映画やテレビ番組を視聴できる技術を望む回答者も74%に達した。

 ネットワーク経由ではなく直接手軽にプリンタに無線接続することに関心がある人は71%。ケーブルやドック・ステーションを使わずにWi-Fiで携帯型音楽プレーヤと音楽ライブラリを同期させる機能に興味を持つ回答者は54%だった。

 Wi-Fi Directについて説明したところ、79%が、新しいデバイスにWi-Fi Directを組み込んでほしいと答えた。数百チャンネルを視聴できるデジタル・テレビよりもWi-Fi Directの方が素晴らしい発明だという意見に、60%の回答者が賛同した。

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