米Gartnerが英国時間2009年12月14日にまとめた調査結果によると,2010年にIT支出を増やす予定の企業幹部は43%にのぼった。現状維持は45%,減らすという回答者はわずか13%だった。

 企業の経営幹部は2009年に,突然襲いかかった深刻な不況を乗り切るためにまずコスト管理を最優先に掲げた。しかし2010年は,企業幹部の71%が収益拡大に焦点を当てるとしており,すでに42%がコスト削減より売上成長を重視している。

 2010年に向けた優先課題を尋ねたところ,「顧客の維持と獲得」を挙げる企業が85%と最も多かった。昨年トップだった「コスト削減」は5位に順位を落とした。

 調査は,ITサービス・プロバイダと政府関連を除く米英企業の上級管理職190人(うち81人はCEO)を対象に,2009年第3四半期にオンライン・アンケートを実施した。各社の年間売上高は10億ドル以上。

[発表資料へ]