ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)など5社は2009年12月14日、インターネット広告効果に関する共同調査プロジェクト「NAVI」の最新データをまとめた。それによるとネット上でキャンペーンを行った場合、広告の認知率が50%に達すると、パソコンに広告を表示された層の商品購入/利用意向は、表示されなかった層の1.21倍に高まる。

 クリック数やコンバージョンに直接表れない、ネット広告のブランディング効果をとらえる調査。VRIのほかオールアバウト、NTTレゾナント、マイクロソフト、ヤフーが共同でアンケートを実施し、延べ6万8000人から回答を得た。

 クッキー(Cookie)を使って、特定のネット広告がブラウザに表示されたことがある人を絞り込み、広告を閲覧したことを覚えているか尋ねた。覚えているという人の割合(認知率)は広告出稿時の平均で30.3%。また広告を認知した人の平均63.6%は内容を理解していた。

 認知率は1人あたりの広告表示回数が増えると一定程度まで高まる。広告効果最大化のポイントとなる表示回数は平均12回で、認知率は平均40.4%に上昇する。それ以上は表示回数が増えても認知率に大きな変化がみられない。

 また各社の集計したデータによると、1つのキャンペーンで2000万インプレッションを出稿した場合、パソコンにその広告が表示された人は791万人、広告を認知した人は224万人、商品購入/利用喚起者数は66万人だった。

■関連情報
・ビデオリサーチインタラクティブ のWebサイト http://www.videoi.co.jp/