米Sybaseはオランダで現地時間2009年11月,企業のモバイル向けセキュリティ対策について調査した結果を発表した。それによると,欧州企業の3分の2以上が社員のモバイル・デバイスにどのような機密情報が保存されているか把握していないという。

 Sybaseが欧州企業のIT責任者100人以上を対象にアンケートを実施したところ,38%が社員のモバイル・デバイスにどのようなアプリケーションが入っているか知らないと答えた。また,企業の3分の2がすべてのモバイル・デバイスとOSの管理を集約する機能を持っていなかった。

 社員の使っているモバイル・デバイスが紛失したり盗まれたりするなどして,悪意のある人や組織の手に渡った場合,法的責任追及から自社を保護できるという企業はわずか15%だった。

 SybaseでEMEAフィールド・マーケティング担当ディレクタを務めるMartin Karlowitsch氏は「今回の調査から,企業ではモバイル・デバイスの一元的管理能力が欠落していることが分かった。企業はモバイルをもっと広い視点からとらえ,モバイル向けのポリシーをIT管理やセキュリティの取り組みと同様に厳しく設定するべきだ」と述べた。

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