米iSuppliは米国時間2009年9月14日,世界マイクロプロセサ市場に関する調査結果を発表した。2009年第2四半期における米Intelの売上高ベース市場シェアは80.6%で,前年同期から1.4ポイント,前期から1.5ポイント増えた。競合の米AMDは11.5%で,前年同期比0.4ポイント減,前期比1.4ポイント減だった。Intelはやや持ち直しているパソコン市場の需要をうまく取り込んだとiSuppliはみている。

 シェアを増やしたIntelだが,パソコンの出荷台数が前年より減ったために売上高は減少した。AMDは,マイクロプロセサの平均価格が前期に比べ下がった影響を受けた。

 Intelが新たに市場投入したマイクロプロセサは,デスクトップ/ノート・パソコンおよびサーバーの全分野で好調だった。ただし,パソコン市場において規模が拡大したのはノート・パソコン(前年同期比13%増)だけで,デスクトップ・パソコンとエントリ・サーバーは縮小した。

 なお,Intelの市場シェアがこのレベルまで回復したのは,2005年第3四半期の82.4%以来で約4年ぶり。

[発表資料へ]