米Hitwiseは米国時間2009年9月9日,米国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用に関する調査結果を発表した。それによると,2009年8月30日~9月5日の週におけるSNSサイトの訪問数は,前年の同期間と比べ53%増加した。「Facebook」が全体の57.54%の訪問数を獲得して1位,「MySpace」はシェア30.98%で2位だった。

 SNSカテゴリでFacebookがMySpaceを抜いて初めてトップに立ったのは2009年5月24~30日の週。この週は,Webサイト全体でも,Googleに次ぐ2位となった。それ以来,Facebookの訪問数シェアは増加し,MySpaceとの差を広げている

 Facebookが成長している背景には,「iPhone」および「BlackBerry」向けアプリケーションや,データ・ポータビリティ技術「Facebook Connect」の存在があると,Hitwiseは分析する。Facebook Connectは,Facebookのアカウント情報,友人,プライバシ設定などをサードパーティのWebサイト,デスクトップ・アプリケーション,デバイスで利用可能にする技術。2008年7月にベータ提供を開始し,同年12月に正式公開した(関連記事:Facebook,外部サイトとの連携を実現する「Facebook Connect」を正式公開)。Facebook Connectを導入しているWebサイトは,CNN.com,NBC.com,ABCNews.com,Hulu,WashingtonPost.comをはじめ,世界で1万5000を超えるという。Hitwiseによれば,Facebookの訪問数シェアの前年比伸び率は,Facebook Connectのリリースを機に上昇している。

 なお,MySpaceも,提携サイトとプロフィール情報を共有可能にする「MySpaceID」(旧称はData Availability)を公開している(関連記事:MySpace,プロフィール情報を他社サイトと共有可能にするAPIをすべて公開)。

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