ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)の調査によると、2009年4―6月期のインターネット広告費(推定値)はパソコン向けバナー広告が約442億円、携帯電話向けピクチャーバナー広告は約71億円となり、パソコンが携帯電話の約6倍の規模だった。

 広告主の業種別シェアをみると、パソコン向けは「IT業種」が39.8%(約176億円)で最も多く、特に「情報サービス/ポータル系」が25.0%(約110億円)。携帯電話向けもIT業種が61.6%(約43億円)でトップとなり、そのうち「モバイルコンテンツサービス」が39.2%(約27億円)だった。IT業種に次いで多かったのは化粧品、食品などの「製造業」で、パソコン向けの15.3%(約67億円)、携帯電話向けの13.3%(約9億円)を占めた。

 推定広告費(自社広告を除く)を商品別にみると、パソコン向けは「住宅関連情報」「ソフトウエア」「普通自動車」の順で多く、携帯電話向けは「書籍・コミック」「趣味・娯楽(ゲームなど)」「着せ替え・待ち受け・文字・デコレーション素材」「音楽関係」と続いた。

 推定広告費(同)上位の広告主は、パソコン向けが「マイクロソフト」「ディーエイチシー(DHC)」「リクルート」「サントリー」「本田技研工業」の順で多く、携帯電話向けは「インフォコム」「NTTソルマーレ」「Bbmf」などモバイルコンテンツ関連企業に集中していた。

 調査は、VRIが運営するパソコン向けインターネット広告データベース「Web Ads Report Advance」と携帯電話向けの「Mobile Ads Report」を利用して実施した。パソコン向け主要メディア245サイトやポータルのニュース中面、Yahoo!オークション、および携帯電話向けの主要103サイトの広告を集計した。

■関連情報
・ビデオリサーチインタラクティブのWebサイト http://www.videoi.co.jp/