仕事で使うパソコンの大多数で,WindowsやMicrosoft Officeといったマイクロソフト社の製品が使われている。マイクロソフトでは,一般の個人向けライセンス以外に,こうした企業ユーザーでの利用を対象に,より安い価格で購入ができる「ボリューム・ライセンス」などの専用ライセンスを用意している。ITproでは,これらの企業向けライセンスに対する認識がどのぐらい浸透しているのか,あるいは実際にどのぐらい使われているのかの調査を実施。2009年7月20日から7月28日の期間で,2002人のITpro読者から回答を得た。

Windowsプリインストール機でボリューム・ライセンスのOfficeを使う

 最初に,パソコンで使っているWindowsをどのように購入したかを質問した。その結果,「パソコンの購入時にプレインストール版を購入している」と回答した人が70.3%と圧倒的多数を占めた(図1)。それに続いて,「ボリューム・ライセンス版を購入している」と回答した人が22.4%となった。この2つで90%強と,ほとんどのユーザーがこのいずれかの方法で購入したWindowsを使っていることになる。これに対し,「単独のパッケージ版を購入している」と答えた人は6.5%にとどまり,Windowsをわざわざパッケージで購入してきている人はごく少数だけとなる。ほとんどの市販パソコンでWindowsがプリインストールされている状況を考えると,こうした数字となるのも当然かもしれない。

図1●仕事で使っているパソコンのWindowsをどのように購入したか(N=1995)
図1●仕事で使っているパソコンのWindowsをどのように購入したか(N=1995)

 続いて,Microsoft Officeについても購入方法を質問してみたところ,Windowsとは大きく違う結果となった(図2)。最も多かったのは「ボリューム・ライセンス版を購入している」で,54.0%と実に半数以上の人が選んだ。次に多かったのは「パソコンの購入時にプレインストール版を購入している」で26.5%だった。WindowsとMicrosoft Officeとで,1位と2位がほぼ逆転していることになる。さらに,Microsoft Officeについて「単独のパッケージ版を購入している」と回答した人も16.7%おり,Windowsの6.5%よりも大幅に増えている。OfficeはWindowsと違ってプリインストールされていないパソコンが多いことに加え,会社によっては利用するOfficeのバージョンをそろえるためにボリューム・ライセンス版を購入している企業が多いのかもしれない。

図2●仕事で使っているパソコンのMicrosoft Officeをどのように購入したか(N=1956)
図2●仕事で使っているパソコンのMicrosoft Officeをどのように購入したか(N=1956)