アイルランドのStatCounterが現地時間2009年8月3日に発表したオンライン検索市場に関する調査結果によると,7月の米国市場における米Microsoftのシェアは9.41%で,前月の8.23%から1.18ポイント拡大した。10年にわたる検索事業の提携を結んだ米Yahoo!のシェアと合わせると20.36%となる。前月の合計は19.27%だった。

 一方,同市場のトップを維持する米Googleは7月のシェアが77.54%で,前月の78.48%から0.94ポイント減少した。

 StatCounter設立者兼CEOのAodhan Cullen氏は,「Microsoftの新検索エンジン『Bing』は,ゆっくりではあるが着実に前進している」と評価した。しかし,MicrosoftとYahoo!が提携を発表したことについては(関連記事:Yahoo!とMicrosoftが検索事業で10年にわたる提携を正式発表 ),「Googleの優先的地位に打撃を与えるような重大な将来的シナジー効果を証明する必要がある」と述べた。

 世界検索市場をみると,MicrosoftとYahoo!の状況はさらに厳しくなる。両社の合計シェアはわずか8.77%(前月は8.45%)で,Googleは89.23%(同89.80%)を獲得している。

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