米IDCが米国時間2009年7月30日に発表した米国パソコン市場に関する調査結果によると,米国で同年第2四半期に出荷されたパソコン全体のうち,58.9%がノート・パソコンだった。消費者向け分野に限ると,ノート・パソコンの割合は74.6%で出荷台数は630万台超と過去最高を記録した。

 パソコン市場を「消費者向けノート」「消費者向けデスクトップ」「企業向けノート」「企業向けデスクトップ」の4つに分けて見ると,消費者向けノートだけが好調だった。当期の出荷台数を前年同期と比べると,消費者向けノートが63%増,消費者向けデスクトップが9%減,企業向けノートとデスクトップが25%減だった。

 ノート・パソコンの出荷台数が増えている理由として,IDCは(1)消費者の楽しみやコミュニケーションにとって必要不可欠な製品,(2)価格の急激な低下,(3)ミニノートやネットブックに対する人気,という3点を挙げた。景気が低迷している状況でも,消費者がノート・パソコンを求める傾向はこのまま変わらないと見ている。

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