米Pyramid Researchは米国時間2009年7月23日,中国の電気通信サービス市場に関する調査結果を発表した。それによると,中国の電気通信サービス市場は,農村部におけるモバイル通信の普及や、第3世代(3G)ネットワークの整備により,2014年には1870億ドル規模まで拡大し,日本を抜いてアジア最大の市場になる見込みである。

 Pyramid ResearchのアナリストであるDaniel Yu氏は,「通信サービスへの需要は継続しており,モバイル/パソコン向けブロードバンド・サービスの普及も拡大していることを考えると,中国の市場は2009年から2014年まで年間8.8%の成長率で拡大を続けるだろう」とする。2008年の中国市場は1100億ドル規模で,日本に次ぐアジア2位だった。

 2008年の中国におけるモバイル新規加入者数は7120万人で,これは世界全体の新規加入者数の約12%に相当する。また、モバイルの普及率は2009年末に58%に達し,2014年末には80%まで拡大する見込み。それに伴って,モバイル・サービスの売上高も増加し,2014年には中国電気通信サービス全体の約76%を占めるまでになるとしている。

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