米ESETは米国時間2009年7月2日,ボットネット「Waledac」が米国独立記念日(7月4日)に便乗するスパム送信キャンペーンを準備していると警告した。身に覚えのないメールだけでなく知人からと思われるメールでも,表示しているリンクをクリックしないよう呼びかけている。

 同社によると,Waledacは独立記念日の花火大会に関するビデオでユーザーをおびき寄せようとして,すでに18個以上のドメイン名を登録した。これらのドメインにアクセスさせるためのスパム・メールも準備中という。同社はWaledacボットネットに組み込まれているパソコンを数十万台と見積もっている。そのうち2万台以上がスパム送信に悪用されると見込む。

 Waledacは2008年末に活動を開始し,クリスマスやバレンタインといったイベントに便乗して拡大してきた(関連記事:「Waledac」ウイルスが急増中,あの手この手でユーザーをだます)。

 ちなみに有名人のスキャンダルやオリンピックといったイベント,さまざまな記念日などを悪用するセキュリティ攻撃は下記のように多い。新型インフルエンザや災害などの偽ニュースでだますものも存在する。

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