米Black Duck Softwareは米国時間2009年6月30日,オープンソース・ソフトウエア(OSS)向けライセンスの利用状況に関する調査結果を発表した。OSSプロジェクト数ベースの採用ライセンス・シェアは,「General Public License version 2(GPLv2)」が50.06%で最も多かった。

 OSSプロジェクトの65%以上がGPL系ライセンスを採用しているものの,その割合は前年に比べ5ポイント下がった。OSS向けライセンスの種類が増えた影響で,GPL全体としてのシェアが小さくなったとみる。

 また2007年6月に正式リリースされた「GPL version 3(GPLv3)」は,対応プロジェクト数が前年の2345件から9500件へと4倍に増えているものの,Linuxなど多くの大規模OSSプロジェクトは採用を見送っているという(関連記事:Linuxカーネルの新版「Linux 2.6.22」が公開,ライセンスはGPLv2のままLinuxカーネルのプログラマの大半が「GPL Version 3」に批判的Linus Torvalds氏,LinuxカーネルのGPLv3への移行を否定)。

 プロジェクト数ベースの採用ライセンス・シェアは,2位が「GNU Lesser GPL(LGPL)2.1」(9.63%),3位が「Artistic License(Perl)」(8.68%),4位が「BSD License 2.0」(6.32%),5位が「GPLv3.0」(5.10%),6位が「Apache License 2.0」(3.91%),7位が「MIT License」(3.80%),8位が「Code Project Open 1.02 License」(3.35%),9位が「Mozilla Public License(MPL)1.1」(1.25%),10位が「Microsoft Public License(MS-PL)」(1.02%)となっている。

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