アイルランドのStatCounterが現地時間2009年7月1日に発表した6月の検索サービスに関する調査結果によると,首位の米Googleと2位の米Yahoo!はともに4月と比べてシェアを縮小したが,3位の米Microsoftは6月1日に立ち上げた検索サービス「Bing」が好調で,シェアを拡大した。

 6月の米国市場におけるシェアはGoogleが78.48%,Yahoo!が11.04%で,いずれも4月の79.07%と11.27%からわずかに減少した。Microsoftの6月のシェアは8.23%で,4月の7.21%から約1ポイント増加した。

 Bingは,Microsoftが「decision engine(意志決定エンジン)」と呼ぶ新しい検索サービス。適切な情報を選別・集約して表示することで,最適な判断や意志決定を支援することを目標としている(関連記事:米MSの新検索サービス「Bing」が前倒しでオープン)。

 6月の世界市場をみると,Googleがシェア89.80%(4月は89.87%)で独走。Yahoo!は5.15%(同5.48%),Microsoftは3.30%(同3.08%)だった。

 StatCounter,CEOのAodhan Cullen氏は,「MicrosoftがBingに行った投資を考えると,米国市場におけるシェア1ポイント増は大きなROIとは言えないが,おおむね好意的に受けとめられていることに間違いない」とコメントした。

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