米Strategy Analyticsが米国時間2009年6月24日に発表した調査結果によると,世帯支出を切り詰めなければならない場合,米国人の48%がモバイル・データ・サービスの利用を完全にあきらめると答えた。自宅のブロードバンド接続を解約するという回答者は10%のみだった。

 完全にやめるわけではないが,利用を減らすか安い料金プランにするという回答者は,モバイル・データ・サービスが17%,ブロードバンド接続が21%だった。

 同社Multiplay Market Dynamics Service担当ディレクタのBen Piper氏は,「米国消費者にとって自宅の高速ネット接続は重要であるため,ブロードバンド接続を保持する割合が高いことは予測していた。しかしモバイル・サービスをあきらめる人が多いことは意外だった」と述べた。自宅のブロードバンド接続は必須だが,モバイル・データ通信は,あれば便利なものという位置づけだと同社は分析する。

 同様に,有料テレビ・サービスを解約する人は12%,固定電話を完全に使わない人は21%,携帯電話の音声通信をやめる人は19%だった。利用を減らすか安い料金プランにするという回答者は,有料テレビ・サービスで41%,固定電話で22%,携帯電話の音声通信で28%となった。

 このアンケート調査は,家庭内で世帯支出について意思決定権を持つ1110人を対象に,6月初旬に実施された。

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