子供にとって有益なメディア利用の促進を図る団体Common Sense Mediaが米国時間2009年6月18日に発表した調査結果によると,学校に通う13~18歳(ティーンズ)の35%が,テストや宿題などで携帯電話を使い不正行為をしたことがあると認めた。また52%がインターネットを利用した不正行為の経験があるという。

 Common Sense Mediaは,多くの生徒がそれを不正行為だと真剣に思っていないことがいっそう問題だと指摘する。あらかじめ携帯電話にノートの内容を保存してテスト中に見ることが深刻な不正行為だと考えているティーンズは41%。これに対し23%は,まったく不正行為だと考えていない。

 テスト中にテキスト・メッセージで答えを教え合うことが深刻な不正行為だと思っているティーンズは45%,まったく思っていないティーンズは20%だった。同様に,インターネットからダウンロードした文書を自身の宿題として提出することについて,36%が深刻な不正行為だと答え,19%がまったく不正行為に当たらないと答えた。

 また13~18歳の子供を持つ親の76%は,携帯電話を使ったカンニングが学校で行われていることを認識しているものの,自分の子供がそれを実行したことがあると認めているのは3%のみだった。

[発表資料]
[調査レポート(PDF文書)]