米民間調査機関のConference Boardは米国時間2009年6月16日,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用動向に関する調査結果を発表した。それによると,SNSを利用しているインターネット・ユーザーは43%にのぼり,1年前の27%から着実に増加していることが分かった。

 SNSユーザーの半数以上が1日1回はログインしており,その大半が1日数回ログインしていた。また大多数が家庭からアクセスしていたものの,約4分の1が職場から,10%が携帯電話を介して利用していた。また大多数が家庭からアクセスしていたものの,約4分の1が職場から,10%が携帯電話を介して利用していた。

 SNSはあらゆる年齢層に普及しており,55才以上の利用者が1年前の6%から19%へと急増した。性別でみると,女性(48%)が男性(38%)を上回ったものの,いずれも1年前と比べ,利用増加が顕著だった。

 最もよく利用されているのは「Facebook」で78%。以下「MySpace」(42%),「LinkedIn」(17%),「Twitter」(10%)が続く。「Facebook」のユーザーが幅広い世代にまたがっていたのに対し,「MySpace」は35才以下のユーザーが多かった。

 SNSでコミュニケーションを取りたい相手を尋ねると,「有名人」が15%でトップ。「好きな企業」(14%)と「サービス・プロバイダ」(13%)が僅差で続いた。SNSを利用する際の不安要素としては,「ウイルス/マルウエア」「個人情報の保護」「プライバシの欠如」などを挙げるユーザーが約50%にのぼった。

 Conference Board消費者リサーチ・センター,ディレクタのLynn Franco氏は,「SNSは,若者の間で流行している一時的なサービスではなく,仕事とプライベートの両方で定着したことが明白だ。また強力なコミュニケーション・ツールであるため,マーケティング戦略にも不可欠となりつつある」とコメントした。

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