米Cisco Systemsが米国時間2009年6月9日に発表したIPトラフィック予測によると,全世界のIPトラフィックは2008年から2013年にかけて約5倍に成長し,年間IPトラフィックが667E(エクサ)バイトに達する見通しである。インタラクティブ・メディアの新たな利用法や,複数機器にまたがるビデオ・コンテンツの普及などが要因となり,月間IPトラフィックは2008年の約9Eバイトから,2013年には約56Eバイトに急増する。

 地域別にみると,2013年の月間IPトラフィックは,アジア太平洋地域が21Eバイト,北米が13Eバイト,西欧が12.5Eバイトになる見込み。最も急速に伸びるのは中東とアフリカで,年平均51%増加し,2013年の月間IPトラフィックは1Eバイトに達する。

 2013年には,テレビ,ビデオ・オンデマンド,インターネット・ビデオなど,さまざまな形態のビデオが,全世界のIPトラフィックの90%以上を占める。また,ビデオ会議やビデオ機能付きインスタント・メッセージングなど,ビデオ・コミュニケーションによるトラフィックは2008年から2013年にかけて10倍に拡大する。

 モバイル機器によるトラフィックは2008年から2013年にかけて66倍に増加する。また,2013年のモバイル・トラフィックのうち動画が約64%を占める見通しである。

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