英Screen Digestは英国時間2009年5月26日,ゲーム内広告市場について調査した結果を発表した。それによると,2014年には,同市場は10億ドル以上の規模に成長し,動的なゲーム内広告が年間のデジタル広告支出全体に占める割合は約1.5%になる見込みだ。

 Screen Digestは2009年に,とりわけ新しいフォーマットの広告をはじめとする広告支出が減少していることは認めているものの,動的なゲーム内広告の将来については楽観視している。同社はその理由として,ゲーム内広告は拡張や効果測定が容易なこと,さらに,ほかの媒体ではリーチするのが難しくなってきているユーザー層をターゲットにできることなどを挙げている。

 英広告大手WPP GroupのGroupMでフューチャーズ・ディレクタを務めるAdam Smith氏は,「ゲームは,人々の主要な娯楽の1つになった。それを考えると,ゲーム内広告も,モバイルやソーシャル・メディアと同様に,真剣に検討されるべきだ」と述べている。

 米メディア(CNET News)によると,ゲーム内広告市場が2014年に10億ドル規模に拡大したとしても,既にアジアだけで50億ドル規模に達している可能性がある仮想アイテム市場には遠く及ばない。CNET Newsは,ユーザーが製品を購入できるインタラクティブなゲーム内広告が登場すれば,ゲーム内広告はさらに飛躍するだろう,と指摘している。

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