図●ビジネスパートナーを選定する際に,その企業の情報セキュリティ対策を意識しているか
図●ビジネスパートナーを選定する際に,その企業の情報セキュリティ対策を意識しているか
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 IDC Japanは2009年5月11日,国内企業の情報セキュリティ対策実態調査の結果を発表した。ビジネスパートナーを選定する際に,情報セキュリティ対策を意識している企業が全体の72.8%を占めた。内部統制だけでなく,提携先を選ぶ基準としても,情報セキュリティ対策が重要視されつつあると,IDCではみている。

 この調査は,2009年2月11日~16日に,国内企業1755社を対象に,情報セキュリティシステムの導入実態などについて聞いたもの。その中で,「ビジネスパートナーを選定する際に,その企業の情報セキュリティ対策を意識しているか」という質問に対して,「非常に意識している」という回答が24.0%,「やや意識している」が48.8%となり,合計で72.8%を占めた()。企業の情報セキュリティ対策への取り組みは,自社の内部統制ばかりでなく,外部の組織とビジネスを進めていくうえでも重要な条件になりつつあるようだ。

 本調査は情報セキュリティ関連システムの投資意欲についても聞いた。2008年度に比べて2009年度は「投資を減少する」と回答した企業が全体の30.3%を占め,「増加する」と回答した企業の13.9%を上回った。不況の影響で情報セキュリティ投資も抑制されている実態が明らかになった。