| 調査内容 | 主要インテグレータへの満足度（その4：システム構築力） |
|---|---|
| 調査時期 | 2009年3月中旬 |
| 調査対象 | ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者 |
| 有効回答 | 3097件（1204件） （ ）内は情報システム担当者の有効回答数 |
日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象として，2009年3月調査で国内の主なシステム・インテグレーター（SIer）の「システム構築力」に対する利用者の満足度を聞いたところ，有効回答数30以上を得た評価対象企業36社の満足率（算出方法は下記の「■調査概要」参照。36社平均57.4％，前回調査は30社平均62.0％）の首位は71.2％で住商情報システム，2位は70.2％のIIJグループ（インターネットイニシアティブ，IIJ-Techなど）だった。住商情報は前回2008年8月調査での61.4％から約10ポイント・アップ。IIJは前回の有効回答数が28件で参考値だが，64.3％から約6ポイント満足率が向上した。
3位～9位は伊藤忠テクノソリューションズ（CTC，67.1％），NECソフト（各地のグループ会社を含む，67.0％），NTT-ME（66.7％），NECネクサソリューションズ（66.2％），富士通ビジネスシステム（65.6％），日本アイ・ビー・エム・サービス（ISC-J，65.2％），NTTデータ（64.9％）の7社がそれぞれ1ポイント以内の差で並ぶという接戦だった。
Fsol，NSSOL，NRIの満足率が大きく低下
一方，前回2008年8月調査で「システム構築力」満足率1位（75.0％）の富士通システムソリューションズ（Fsol），3位（72.2％）のネットワンシステムズ，4位（70.7％）の新日鉄ソリューションズ（NSSOL）は，今回の「システム構築力」満足率ではそろって約9～12ポイント低下し，10位～12位に後退した（前回2位のNTTコムウェアは，今回の調査では評価対象のSIerとして提示しなかった）。
今回最も満足率が低下したのは，前回9位ながら4位のNSSOLと0.8ポイントの僅差に付けていた野村総合研究所（NRI，69.9％）。15.1ポイント・ダウンの54.8％で36社中22位となった。
■調査概要
日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に，主要インテグレータに対する満足度を聞いた。
大手SIerの中からメーカー系/独立系や専門分野などのバランスを考えて37社をピックアップし，有効回答者全員に評価を求めた（下図の36社と三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)。MDISは今回有効回答数30未満のため結果を紹介していない）。
なお，前回2008年11月のベンダー満足度調査と2008年8月のシステム・インテグレーター（SIer）満足度調査では，「ベンダー」として評価対象としていたキヤノン，リコー，富士ゼロックスの3社を，今回の調査ではSIer満足度調査の対象に変更している。キヤノンについては前回もSIer満足度調査の対象としていたキヤノンマーケティングジャパン，キヤノンITソリューションズを含めた評価対象とした。
また，前回調査では日本ユニシス，ユニアデックス，USOLグループ地域会社（旧日本ユニシス・ソリューション）を別々に評価対象として提示していたが，今回の調査では「日本ユニシス(ユニアデックス，ネットマークス，USOLグループを含む）」としてまとめて評価を求めた。
今回の2009年3月調査では，前回2008年8月調査と同じくまず「（評価対象の）このSIerを利用しているか」を聞き，「利用している」とした回答者にのみそのSIerについて，「サービス料金」「提案力」「業務・業界知識」「プロジェクト管理能力」「システム構築力」「運用サービス力」の六つの満足度評価項目にそれぞれ，「満足」か「不満足」の二者択一で回答するよう求めた。「満足」と「不満足」の回答数の合計を有効回答数とし，「満足」とした回答者の比率（％）を「満足率」とした。
調査実施時期は2009年3月中旬，調査全体の有効回答は3097件，「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務（企画立案・設計・開発・運用・予算承認など）を担当している」とした実質的な有効回答は1204件。
