データセンター/SaaSの機能とサポートはセールスフォース,価格は米Googleが突出して高評価
日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象に,2009年3月調査で国内の主な情報通信製品/サービス・ベンダーへの満足度を聞いたところ,「データセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)」分野の満足率(算出方法は下の「■調査概要」参照)のトップ2は,「価格(料金)」「性能・機能」「サポート・サービス」の3評価項目とも,セールスフォース・ドットコム(SF.com)と米Google(Google App Engine,Google Apps)が占めた。 ただし「価格」ではGoogleがSF.comに5.5ポイント差を付け,「性能・機能」はSF.comがGoogleに5.3ポイント差,「サポート」もSF.comが7.2ポイント差。「ハード製品」(5月12日付け記事参照),「ソフト製品」(5月13日付け記事参照),「通信・ネットワークサービス」(5月14日付け記事参照)の3分野に比べ,「データセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)」分野はトップ・ベンダーの満足率が突出して大きいという結果が出た。 価格と機能の満足度はクラウド/SaaS系ベンダーが一歩リード今回調査で新設した「データセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)」分野は,他の3分野に比べて「満足」「不満足」のいずれも選ばなかった無回答(態度保留)の回答者の率が高いのも特徴だ。評価対象とした20社すべてが,3種の評価項目とも,「利用している」とした回答者の過半数が「満足」「不満足」とも選ばなかった。他の分野でこのように「態度保留」の率が高かったのは,今回の調査では「ソフト製品」のEMCジャパンと日本ヒューレット・パッカードの2社だけだ。 このような回答傾向になったのは,各ベンダーの提供する製品/サービスの中で,「データセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)」をまだ利用していないユーザーが多いためであろう。本設問では各ベンダーに対する「利用しているか否か」を聞き,そのベンダーの利用者にのみ4分野の満足度の質問を提示したが,各ベンダーのどの製品/サービスを利用しているかまでは回答者を絞ってはいない。 とはいえ,各評価項目の中で満足率の高いベンダーは比較的明確になっている。「価格(料金)」満足度では,米GoogleとSF.comに次ぐ3位にヤフー(日本法人,旧ソフトバンクIDCを含む),4位に米Amazon.com(Amazon Web Services)が,ともに約20%の満足率で登場した。5位以下の15%前後には,NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と日立製作所,NEC,富士通が並んでいる。クラウドやSaaS系のサービスのベンダーが1位〜4位を占め,伝統的なデータセンター・サービスに強い大手ベンダーがそれに次ぐ位置に集まった形だ。ほぼ同じ傾向が「性能・機能」の満足度にも出ている。 サポートの満足度はSF.comが突出これに対して「サポート・サービス」の満足率は,SF.comが20.0%で1社だけ突出。GoogleやAmazon.com,グループウエアdesknet'sを主力製品とするネオジャパンといったクラウドやSaaS系のサービスのベンダーと,NTTコムや日立,富士通など伝統的なデータセンター・サービスに強いベンダーが混在して,ほとんど差がなく12%前後の満足率に並んだ。 この「サポート・サービス」では「不満足率」も,SF.comが1社だけ突出して高い12.0%となっている。SF.com以外のベンダーについては,多くの回答者が「サポート・サービス」自体を切り出した評価に至らず,「価格」や「機能」の満足度に準じた評価に止まったようだ。 ■調査概要 ![]() 図1●主な情報システム関連ベンダーのデータセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)への満足度《価格》
![]() 図2●主な情報システム関連ベンダーのデータセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)への満足度《性能・機能》
![]() 図3●主な情報システム関連ベンダーのデータセンター・サービス(ASP,SaaSを含む)への満足度《サポート・サービス》
出典:日経マーケット・アクセスINDEX:企業情報システム 2009年3月調査
(記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) |