ソフト満足度首位は価格ネオジャパン,機能アドビ,サポートはトレンドマイクロとOBCが並ぶ
出典:日経マーケット・アクセスINDEX:企業情報システム 2009年3月調査
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象に,国内の主な情報通信製品/サービス・ベンダーへの満足度を聞いたところ,2009年3月調査での「ソフト製品」の有効回答数30以上の23社中最高の満足率(算出方法は下の「■調査概要」参照)を獲得したのは,「価格(料金)」ではグループウエアdesknet'sを主力製品とするネオジャパンで68.6%,「性能・機能」では前回2008年11月調査に続いてアドビシステムズで63.8%。「サポート・サービス」はトレンドマイクロが39.4%でトップだが,オービックビジネスコンサルタント(OBC)が38.8%に肉薄した。 「機能」はアドビが連覇,「価格」の評価上位も安泰「ソフト製品」の「価格」への満足率評価は,前回2008年11月調査でトップのサイボウズ(67.7%)が今回64.5%に後退。前回調査では回答数不足で評価対象外だったネオジャパンが,今回調査した4分野×3項目合計12種の評価対象軸の中,「ハード製品」(5月12日付け記事参照)以外への評価で最高の満足率を獲得した。2位のサイボウズに次ぐ3位は前回調査で2位(66.7%)のレッドハット(63.1%),4位は前回調査で3位(66.4%)のトレンドマイクロ(60.5%)で,上位ベンダーはほぼ同じ顔ぶれだった。 ソフト製品の「性能・機能」への満足率は,前回60.3%で首位のアドビシステムズが,今回63.8%に伸ばして2位以下に7ポイント近い大差を付けた。前回7位(56.3%)のレッドハットが2位(57.3%)に浮上。前々回2008年5月調査で首位(64.1%),前回4位(59.3%)の日本オラクルが,今回は56.5%で3位。僅差で4位〜6位のヴイエムウェア(VMware,54.8%,前回は60.1%で2位),トレンドマイクロ(54.5%,前回は59.7%で3位),サイボウズ(54.2%,前回も57.5%で6位)も含め,上位はこちらも前回とほぼ同じベンダーが占めた。 満足率低下の「サポート」でMOTEXが浮上ソフト製品の「サポート・サービス」満足率は,トップのトレンドマイクロでも40%に届かないという厳しい評価になった。前回47.8%を得たシマンテックが今回は34.2%で首位から4位に後退。今回はトレンドマイクロ(前回44.1%で2位)と前回4位(36.7%)のOBCが0.6ポイント差で首位を争い,やや離れて前回3位(41.8%)のサイボウズがOBCから1.6ポイント差の37.2%で今回も3位だった。 今回上位に進出したのは,ネットワーク/セキュリティ管理ツールLanScopeを擁する国産ソフト・ベンダーのエムオーテックス(MOTEX)。前回調査でのサポート満足率は23.3%と低スコアだったが,今回は前回6位(36.0%)の日本オラクルと並ぶ33.3%を得て5位タイに食い込んだ。 「ソフト製品」の3項目の満足率の単純平均トップ5はサイボウズ(51.9%,前回調査は55.7%で3位),トレンドマイクロ(51.5%,前回調査は56.7%で1位),レッドハット(49.6%,前回調査は51.0%で4位),ネオジャパン(48.4%,前回調査では回答数不足で評価対象外),VMware(48.1%,前回調査は50.7%で5位)。前回トレンドマイクロと0.1ポイント差でほぼ同率首位に付けていたシマンテックは,今回は47.4%でアドビシステムズ(48.0%,前回も48.0%で7位)に次ぐ7位に後退した。 「ソフトの価格への不満」が全評価軸の1〜7位を独占ソフト製品への「不満足率」も,「ハード製品」(5月12日付け記事参照)と同じく上位を「価格」に対する不満が占めた。特筆すべきは,今回調査した4分野×3項目合計12種の評価対象軸の中で,1位から10位までが「ソフト」に対する不満,うち1〜7位がすべて「ソフトの価格」に対する不満だったことだ。 前回調査で52.5%,前々回2008年5月調査で62.9%の不満足率だった「SAPジャパン(BusinessObjectsを含む)のソフトの価格」が,今回も55.8%でトップ。以下マイクロソフトの51.0%(前回47.9%,前々回53.0%)も,3回連続して「ソフトの価格」で2番目に高い不満足率の評価だった。 前回,前々回は3番目に高い不満足率だった日本オラクル(BEAシステムズ,ハイペリオン,シーベル,ピープルソフト,JDエドワーズなどを含む)は,今回45.5%に不満足率が下がった(前回46.2%,前々回48.0%)。これによりシトリックス・システムズ・ジャパン(47.5%),ワークスアプリケーションズ(46.7%)を挟んで,オラクルの「ソフトの価格」への不満足率は5番目となっている。 以下,OBCの41.3%,アドビの40.3%まで,7社への「ソフトの価格への不満足率」が,今回調査での「不満足率」のトップ7。以下「ワークスアプリケーションズのサポート」40.0%,「日本IBMの価格」38.1%,「マイクロソフトのサポート」38.1%まで,不満足率のトップ10はすべて「ソフト製品」への評価だった(11番目が「日本IBMのハードの価格」への不満足率36.2%)。 「ソフト製品」の3項目の不満足率の単純平均上位は,マイクロソフト(38.7%),SAPジャパン(38.0%),ワークスアプリケーションズ(36.6%)の3社が突出。約7ポイント離れてシトリックス(29.5%),オラクル(29.2%),マカフィー(28.8%)の順となっている。 「満足率−不満足率」マイナスの半数が「ソフト」への評価最後に「満足率」から「不満足率」を引いた差分を見ると,不満足率が満足率を上回ってマイナス評価となったベンダーは,今回調査した4分野×3項目合計12種の評価対象軸の中で18件あったが,うち9件が「ソフト製品」への評価であり,10ポイント以上のマイナスを記録した5件はすべて「ソフト」への評価。マイナス26.7ポイントの「SAPのソフトの価格」以下,「ワークスアプリケーションズのサポート」がマイナス20.0ポイント,「シトリックスの価格」がマイナス12.5ポイント,「マイクロソフトのサポート」がマイナス10.6ポイント,「マイクロソフトの価格」がマイナス10.2ポイントである。 逆に「ソフト製品」への評価で「満足率」が大きく「不満足率」を上回ったのは「アドビの機能」のプラス51.3ポイントがトップで,以下「ネオジャパンの価格」がプラス51.0ポイント,「レッドハットの機能」がプラス47.0ポイント,「サイボウズの価格」がプラス44.0ポイント,「VMwareの機能」がプラス43.5ポイント,などとなっている。 ■調査概要 ![]() 図1●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《価格》
![]() 図2●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《性能・機能》
![]() 図3●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《サポート・サービス》
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