NHKが2008年12月に始めた過去の番組の有料配信サービス「NHKオンデマンド」の認知度は、2009年2月時点で49.9%。利用している人は5.9%だった。調査会社のシード・プランニングがインターネットで行ったアンケート結果をまとめた。

 NHKオンデマンドについて「知っている。いずれ利用したい」と回答した人は15.1%。「知っているが利用したいとは思わない」は28.9%だった。これまでパソコン向けの動画配信サービスを利用した経験がある人は全体で約76%。サービス別にみると「YouTube」が最も多く62.6%。放送局が運営するサービスはいずれも1割を下回っている。

 3割の人は2年後にはネットの視聴時間が増えると予想している。しかし放送中のテレビ番組を視聴する時間が増えるという回答も3割以上あり、シード・プランニングでは、2年後にテレビ離れが大きく進んでいるとは予想しがたいとしている。

 家庭に地デジ放送を視聴できるテレビがあると回答した人は57.3%だった。また地デジ放送未視聴者は41.9%で、そのうちどの方法で視聴するか決めていないという人は43%いた。地デジ放送を視聴できなくてもよいという回答も4.7%あった。

 調査は2月19―22日の期間に実施した。有効回答数は合計800。性別の内訳は男女同率。20歳代―50歳以上の各年代から均等に回答を集めた。

■関連情報
・シード・プランニングのWebサイト http://www.seedplanning.co.jp/