調査会社の米Access Markets International(AMI)Partnersはインドで現地時間2009年4月15日,インドの中堅・中小企業(SMB)によるパッケージ・ソフトウエアへの投資について調査した結果を発表した。それによると,2009年のパッケージ・ソフトウエアへの投資額は,前年比約15%増の8億6000万ドルに達するという。景気後退の影響を受け,成長水準の見通しは低下しているものの,ほかの地域と比べて高い成長率を維持する。

 2008年のソフトウエアへの支出を見ると,従業員99人以下の小規模企業(SB)は前年比21%増だったのに対し,従業員100人以上999人以下の中規模企業(MB)では同12%増にとどまった。同年は,生産性スイート,共同作業ツールのほか,ビジネス・インテリジェンス(BI)ツールやネットワーク管理ツールといったハイエンドのアプリケーションへの投資が多かった。

 インドのSMBは,引き続きIT支出を容認する姿勢を示しており,特に既存のIT資産の活用や,生産性および顧客関係の向上に関連するIT支出についてその傾向が強い。一方で,小規模企業は大規模なコスト削減を模索している。

 同地域では,コンソリデーションおよび仮想化ソリューションの普及率がほかの地域と比べて低いが,今後はこれらのソリューションへの投資増加が見込めるという。また,SaaS型ソリューションについては,認識度が高い一方で,積極的に導入しようとする姿勢は見られない。導入を促すために,ベンダーは革新的なビジネス・モデルを考える必要があるとしている。

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