総務省は2009年4月7日、「平成20年通信利用動向調査」の結果を発表した。同調査の「企業におけるICT利用の進展状況」によると2008年12月末時点で、ビジネスブログ、SNSを開設している企業の割合は10.5%で、前年に比べて3.7ポイント増加した。また、BtoCのEC(電子商取引)の実施企業は16.4%(同1.3ポイント増)、インターネット広告の実施企業は31.0%(同3.4ポイント増)に上る。

 利用状況を業種別に比較すると、ビジネスブログ、SNSの開設率は「サービス業・その他」が14.3%と高く、次いで「卸売・小売業」の10.5%となる。BtoCのECでは、「金融・保険業」が31.1%、「卸売・小売業」の23.1%の順。インターネット広告では、「金融・保険業」が47.2%、「サービス業・その他」が39.7%の順となる。

 実施したインターネット広告の種類(複数回答)では、「バナー広告」が45.1%と最も高いが前年比7.6ポイント減となった。次いで「メールマガジン」37.5%(同1.1ポイント増)、テキスト広告26.7%(同5.3ポイント増)となる。実施率は低いものの「スポンサーシップ広告(編集タイアップなど)」も同4.4ポイント増加し13.7%となった。

 今回の通信利用動向調査の企業向け調査は、2009年1月に全国の常用雇用者規模100人以上の企業(農業、林業、漁業、鉱業および公務を除く)2870社を対象に実施した。有効回答は2012社。対象の選定方法は、無作為抽出(業種及び常用雇用者数を層化基準とした系統抽出)で郵送で調査票を配布、回収した。

■関連情報
・「平成20年通信利用動向調査」の結果 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_000001.html