携帯電話・PHS事業者各社は2009年4月7日,2009年3月末時点の携帯電話・PHSの契約数を発表した。3月は1年間の中で最大の商戦期ということもあり,各社の純増数は先月よりも大幅にアップした。

 新規契約数から解約数を差し引いた月間純増数はソフトバンクモバイルが38万1700増と23カ月連続で首位を維持した。2位はNTTドコモの27万8200増,3位はKDDI(au)は22万3100増,4位はイー・モバイルの12万1900増という結果だった。ソフトバンクモバイルは全契約に占める3Gの割合が90%を超え,イー・モバイルは年間の累計純増数の目標としていた140万件を突破。PHS事業者のウィルコムは,6100増と前月に続いて純増を記録した。

 番号ポータビリティ(MNP)による各社の転入出状況は,ソフトバンクモバイルが3万3400件,KDDIが5600件の転入超過。転出超過が続いていたKDDIは,先月に続く転入超過になっている。一方,NTTドコモは3万9100件の転出超過,イー・モバイルは差し引きゼロだった。

 なお,NTTドコモとソフトバンクモバイルの純増数には,1台で2契約とカウントするサービスの利用分が含まれている。NTTドコモの2in1契約数は1100件増で累計契約数は45万9300件に,ソフトバンクモバイルのダブルナンバーの契約数は2700件増で,累計契約数は1万5400件になった。

 3月単月の純増数は各社持ち直したものの,2008年度通算の携帯・PHS契約数は471万200件の純増と500万件を割り込んだ。これは,2004年度に次ぐ低水準である。

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