米Knowledge Networksは米国時間2009年3月18日,テレビ・ネットワーク各社のインターネット動画配信サービスに関するユーザー意識調査の結果を発表した。それによると,テレビ番組の動画をダウンロードして視聴するユーザーの80%は,広告のない有料動画よりも広告付きの無料動画を好ましく思っていることが分かった。2006年の前回調査時の67%から13ポイントの増加となる。

 ストリーミング配信されるテレビ番組を視聴するユーザーの37%は本編開始前に流れる動画広告を視聴しており,32%はコンピュータ上でほかの作業をしながら広告の音声を聞いている。前回調査時には,本編開始前の動画広告を視聴するユーザーの割合は30%だった。

 インターネット・ユーザー全体で,3カ月の調査期間中にストリーミング配信のテレビ番組を視聴した人は37%で,ダウンロード配信のテレビ番組を視聴した人は11%だった。ストリーミング動画視聴者の34%はお気に入りのテレビ番組中の広告が自分に関係のあるものと感じており,26%は自分の好きなテレビ番組に広告を出している企業からものを買う傾向が強いと答えた。ダウンロード動画視聴者では,この割合がそれぞれ49%と42%に上昇する。

 Knowledge Networksホーム・テクノロジ・モニター部門副社長兼ディレクタのDavid Tice氏は,「ストリーミングおよびダウンロード動画配信サービスの利用者は,インターネット上でテレビ番組の各エピソードを丸ごと見られることに価値を見出している。そして,彼らはそうした動画にアクセスするために広告を視聴することを受け入れている」と説明した。

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