スペインのPanda Securityは米国時間2009年3月18日,オンラインにおける子どもの安全に関する調査結果を発表した。子どもの保護者や教育関係者など,米国の2372人を対象に調査を実施したところ,インターネット上の安全について子どもに注意を促す回答者は71%に達した。その一方で,子供のネット利用を管理するペアレンタル・コントロール機能を利用している回答者は35%にとどまった。

 オンラインで子どもを取りまく脅威として,子どもを狙う犯罪者,ポルノや暴力といった有害コンテンツを挙げる回答者は53%だった。また子どもが無防備に個人情報を公開することを懸念する回答者は27%,ウイルスやマルウエアなどを心配する回答者は17%だった。

 子どもの閲覧履歴を「いつもチェックする」あるいは「ときどきチェックする」という回答者はそれぞれ約3分の1だったが,「まったくチェックしない」という回答者も4分の1を占めた。

 子どもがチャットをしているという回答者は58%に達したものの,そのうち14%が子どものチャット相手を把握しておらず,52%が子どものハンドル名を知らなかった。また,オンラインで子どもが,もしくは自身が何らかの被害を受けた人は7%だった。

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