フィンランドF-Secureは現地時間2009年3月5日,インターネット・ユーザーのセキュリティに関する意識調査の結果を発表した。それによると,オンライン・バンキングに強い安心感を抱いているユーザーが50%だったのに対し,クレジットカードを使ったオンライン・ショッピングの場合はわずか6%だったという。

 この調査は2008年12月に,米国,カナダ,フランス,ドイツ,英国,イタリア,インド,香港で,20~40歳のインターネット・ユーザー2019人を対象に実施された。

 オンライン・バンキングに対する印象を国別に見ると,安全だと感じるユーザーは米国(63%)とフランス(62%)で多い。ドイツでは安全だとするユーザーは28%にとどまり,逆に安全でないと考えるユーザーが39%を占めた。また全体で見ると,安全かどうか判断しかねているユーザーは31%だった。

 フィッシング・メールにはだまされないと考えるユーザーが54%を占めたものの,フィッシング・メールを見抜く自信がないユーザーも27%いた。国別で見ると,フィッシング・メールを見抜けるというユーザーは英国(68%),イタリア(67%),カナダ(60%)に多く,香港,フランス,インド(いずれも26%)では少なかった。

 ポルノや暴力的なコンテンツの露出など,インターネットは子どもにとって安全でないと考えるユーザーは54%に達した。また,子供への影響に不安を感じているユーザーはドイツ(69%)で最も多かった。

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