図1●新興国の開発者が作業の中でRubyを使用している時間の割合
図1●新興国の開発者が作業の中でRubyを使用している時間の割合
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表1●新興国の開発者が作業の中でRubyを使用している時間の割合
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図2●新興市場の地域別Ruby利用時間比率
図2●新興市場の地域別Ruby利用時間比率
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 米Evans Dataは2009年2月9日,新興市場のIT開発技術者に関する調査結果を発表した。中国,インドとラテンアメリカの開発者の5人に1人がRubyを利用しており,この比率は北アメリカまたは西ヨーロッパのRuby利用率と比較して2倍であるという。

 調査は,中国,インドとラテンアメリカ,東ヨーロッパのIT開発者約400人を対象に行った。調査結果によると21.3%の開発者がプログラミング言語の一つとしてRubyを使用している(図1,表1)。1人の開発者が仕事全体の中でRubyを利用している割合は,10~19%が最も多い。全体のうち10.8%の開発者が,作業時間の10~19%でRubyを使用している。

 特にインドとラテンアメリカでRuby利用率が高く,インドでは3人に1人が,ラテンアメリカでは4人に1人以上がRubyを利用している(図2)。「新興市場ではスクリプト言語の利用率が高い。新興市場の開発者の平均年齢が若く,Web開発に集中していることが理由」(Evans Data 社長兼CEOJohn Andrews氏)。

 このほか,新興市場の開発者に関する以下のような調査結果が得られたという。

・SOA(サービス志向アーキテクチャ)に関しては,新興市場の70%以上の開発者が評価中もしくは配備(デプロイ)しており,26%はコンポーネントを配備しているかパイロット・ステージで評価している。

・5%は趣味としてソフトウエアを作成しており,10%はプログラマではないが,仕事のためにソフトウエアを作成している。

・新興市場で最も開発ターゲットとなっているプロセッサはIntelのCore 2で,開発者の半数がターゲットとしている。特にラテンアメリカと東ヨーロッパでは60%以上がCore 2をターゲットとしている。

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