米Gartnerは米国時間2009年2月9日,パソコン電源管理機能のコスト節約効果について調査した結果を発表した。それによると,2500台のパソコンが稼働している企業は電源管理機能の利用によって年間4万3300ドルを節約できるという。

 パソコンの電源コンセントを抜けば,さらに年間6500ドルの節約が可能だ。しかしそうすると,勤務時間中にソフトウエア更新を実行しなければならなくなるため,従業員の生産性が低下する可能性もある。

 同社主席アナリストのFederica Troni氏は,「これまで電力消費といえばデータ・センターばかりが注目されてきたが,企業内のパソコンも大量の電力を消費する。電気料金が値上がりしていることを考えると,企業はこれらのパソコンについても,電源管理機能を活用してコスト節約に努めるべきだ」と指摘する。

 この調査では,従業員が2500人で,1人1台パソコンを使用し,年間勤務日数が230日,1日当たりの勤務時間8時間のうち70%でパソコンを利用するという企業を想定。電源を「十分に管理する」「管理しない」「コンセントを抜く」という3つのシナリオを検討した。