米Allurentは米国時間2009年1月21日,2008年ホリデー・シーズンのオンライン・ショッピングについて米国の消費者を対象に調査した結果を発表した。それによると,オンライン・ショップを違和感なく利用する消費者が増えるにつれ,ショッピング体験の質向上に対する期待も高まっているという。

 回答者の60%は,「前年よりもショッピング体験の質向上への期待が高くなった」と考えている。月に最低3回はオンライン・ショップを利用する“パワー・ショッパー”のグループでは,この割合が73%に達する。

 回答者の45%は,「どのサイトも似通っており,商品の価格と種類が違うだけ」と感じている。消費者はオンライン・ショップに「新しさ」や「新しいアイデア」を求めているため,小売業者はサイトに新しい商品やショッピング機能を加えてアップデートする必要がある。

 回答者が最も重視するショッピング機能としては,「清算のしやすさ」が挙げられている。2位は「商品の見やすさと,探している商品の見つけやすさ」,3位は「明確でアクセスしやすい商品説明」と続く。パワー・ショッパーの85%は,「オンライン・ショッピング中にそれまで知らなかった商品を購入したことがある」と回答している。そのため,「発見」機能も重要だ。

 「多くの消費者は電子商取引に慣れてきている。小売業者にとって,これら消費者の高まる期待にどのように応えていくかが課題となる。2009年は,オンライン・ショップに継続的に新しいものを取り入れていく業者が成功し,そうでない業者は取り残されるだろう」(Allurent最高執行責任者のGraeme Grant氏)。

 この調査は,Allurentと米 Endeca Technologiesが共同スポンサーとなって,米消費者591人を対象に実施された。