図1 検出企業数“トップ10”ウイルス(マカフィーの情報から引用)
図1 検出企業数“トップ10”ウイルス(マカフィーの情報から引用)
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図2 検出マシン数“トップ10”ウイルス(マカフィーの情報から引用)
図2 検出マシン数“トップ10”ウイルス(マカフィーの情報から引用)
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 セキュリティ企業のマカフィーは2009年1月15日、2008年中に同社セキュリティ製品の企業ユーザーで検出されたウイルス(悪質プログラム)に関する情報を発表した。それによると、検出数が最も多かったのは、USBメモリーなどで感染を広げる機能を持つ「Generic!atr」。ユーザー企業1万社以上、計4万台のパソコンで検出されたという。

 マカフィーでは、同社の企業向けセキュリティ製品「McAfee Managed Total Protection」から同社データセンターに報告されるウイルス検出情報などを集計し、定期的に公表している。同製品のユーザー企業は国内で5万社を超えるという。今回公表されたのは、2008年中に報告された検出情報をすべて集計したもの。

 それによると、最も検出数が多かったのは、いわゆる「USBウイルス」の機能を持つ「Generic!atr」というウイルス(ウイルスファミリー)で、1万1546社で検出(図1)。同ウイルスが検出されたパソコンは4万651台に上った(図2)。

 また、6番目に検出数が多かった「PWS-Gamania.gen.a」もUSBメモリーなどで感染を広げるという。USBウイルスの検出数が増えた理由として同社では、既存のウイルスがUSBウイルスの機能を備えるようになっているためと分析する。

 加えて同社では、2007年までと同様に、メールで感染を広げるウイルスも多数検出されているとして、改めて注意を呼びかけている。