米Enterprise Management Associates(EMA)は米国時間2009年1月13日,企業に影響を与えるIT管理の動向および技術に関する見通しを発表した。それによると,2009年は景気後退を背景にコスト節減につながるIT管理に重点が置かれるという。また,ITをビジネスとして管理可能とする技術の導入が進むほか,新技術の普及により新しい管理問題が生じると予測する。

 EMAによれば,企業が事業成功と競争力向上の手段として技術に依存しているため,引き続きIT管理の役割は価値および重要性を増す。2009年はCMDB(構成管理データベース)が統合型システムに組み込まれるようになり,ITの柔軟性が増すほか,CMDBに対する投資からの利益を得やすくなる。また,低コストでITの価値を高めるために,ITをビジネスとして管理するためのサービス・カタログ,サービス・ポートフォリオ,ビジネス・サービス管理(BSM)といった技術の利用増加が見込まれる。

 仮想化技術については,十分に管理されていない仮想化技術が導入されているため,引き続き管理問題が生じる。そのため,仮想環境の包括的な管理が2009年の仮想環境にとって最も重要な成功要因になる。

 クラウド・コンピューティングについては,引き続き企業における利用が増加する。しかし,ITプロフェッショナルは,重要な役割を担うアプリケーションとしてクラウド・コンピューティング技術を採用するうえで,信頼性,セキュリティ,コンプライアンスについて懸念している。

 このほか,サービス・デスクの責任範囲が従来のヘルプ・デスクよりも広くなり,ITサービス管理戦略の一部と位置づけられるようになるとしている。