米国の家電業界団体であるConsumer Electronics Association(CEA)は米国時間2009年1月8日,米国の家電製品市場に関する調査結果を発表した。それによると,2008年における総売上高は前年比5.4%増の1720億ドルで,過去最高を記録した。2009年の総売上高は同0.6%減の1710億ドルになる見込み。

 引き続き家電市場をけん引するのは,総売上高の15%を占めるデジタル・テレビ。デジタル放送に移行する2009年,デジタル・テレビの出荷台数は前年比約6%増の3500万台に達するとCEAは予測する。

 次世代DVDのフォーマット戦争に決着がついたことで,2009年はBlu-rayプレーヤが急成長するとCEAは見る。コンテンツの増加や新製品の発売,低価格化により,Blu-rayプレーヤの売上高は12億ドルを突破する見込み。

 ゲーム分野は2009年も好調を維持し,総売上高は前年比11%増で過去最高の約220億ドルに達すると予測されている。次世代ゲーム機の普及により,ソフトウエアの売上高は前年比18%増の約150億ドルに達する見込み。

 スマートフォン分野は2009年も成長を続け,売上高が前年比約20%増の136億ドルに達する見込み。ネットワーク速度の向上や通信以外の新サービス登場により,スマートフォンが携帯機器全体の売上高に占める割合は,60%以上に拡大すると見られている。