米comScore Networksの一部門であるcomScore Media Metrixは米国時間2008年12月16日,同年11月の米国Webサイト・ランキングを発表した。ホリデー・ショッピングのシーズンに入ったことから,「クーポン」カテゴリのトラフィックが急増し,「小売り」関連も好調で前月から2桁の伸び率を示した。

 伸び率が最も高かった「クーポン」は,ユニーク訪問者が3565万人で前月比32%増加した。不景気のなか,ホリデー・シーズンのお得な買い物を求めて,クーポンを利用するユーザーが多かったためとcomScoreは分析している。

表1●2008年11月のユニーク訪問者増加率で見たトップ10品目
(家庭・職場・大学ユーザーを含む)
カテゴリ2008年10月
ユニーク訪問者(1000人)
2008年11月
ユニーク訪問者(1000人)
増加率(%)
インターネット人口190,616 190,7750
クーポン27,101 35,64932
小売り:宝飾品,ぜいたく品,アクセサリ15,362 19,21025
小売り:玩具25,195 31,29624
小売り:ショッピング・モール30,742 37,00220
小売り:デパート66,441 79,93320
小売り:家電47,788 55,78617
小売り:家具39,852 44,96513
小売り:音楽18,812 21,02312
オンライン・ギャンブル14,588 16,13211
小売り:食品17,309 19,04910
出典:comScore Media Metrix

 そのほか「小売り:宝飾品,ぜいたく品,アクセサリ」が同25%増の1921万人,「小売り:玩具」が同24%増の3130万人,「小売り:ショッピング・モール」が同20%増の3700万人など,2~8位はすべて「小売り」カテゴリだった。

 comScore Media Metrix執行副社長のJack Flanagan氏は,「支出が消費者の大きな関心事になっていることから,オンラインとオフラインのいずれの買い物でも,Webで最安値を簡単に検索できることがホリデー・ショッピングで重要な位置を占めるようになっている」と述べた。

 Webサイト全体のランキングでは,1億4694万人のユニーク訪問者を集めた米Googleが第1位となった。第2位は米Yahoo!(1億4386万人),第3位は米Microsoft(1億2354万人)だった。

表2●2008年11月におけるWebサイトのトップ10
(家庭・職場・大学ユーザーを含む)
順位Webサイトユニーク訪問者(1000人)
インターネット人口190,775
1Google 146,941
2Yahoo! 143,856
3Microsoft 123,537
4AOL LLC 108,785
5Fox Interactive Media 89,000
6eBay 71,730
7Ask Network 70,151
8Amazon 63,470
9Wikimedia Foundation 60,667
10Glam Media 54,631
出典:comScore Media Metrix

 広告配信サイトのランキングでは,リーチ率(広告を1回以上見たユーザーがインターネット人口に占める割合)が91%の「Platform-A」が首位となった。第2位は「Yahoo! Network」(86%),第3位は「Google Ad Network」(84%)だった。

表3●2008年11月における広告配信サイトのトップ10
(家庭,職場,大学ユーザーを含む)
順位Webサイトユニーク訪問者(1000人)リーチ率(%)
インターネット人口 190,775100
1Platform-A* 173,15591
2Yahoo! Network* 164,53586
3Google Ad Network* 159,38784
4ValueClick Networks* 157,44483
5Specific Media* 151,38679
6Traffic Marketplace* 142,51075
7Yahoo! 142,00774
8Tribal Fusion* 141,41274
924/7 Real Media* 139,18973
10Google 138,87073
*は広告ネットワークを示す   出典:comScore Media Metrix