米Microsoftは米国時間2008年12月16日,米国中小企業の検索マーケティング利用に関する調査結果を発表した。それによると,中小企業の多くはWebサイトの開発に投資しているものの,検索マーケティングなどオンラインでの存在感を高めるための施策はまったく行っていないことが分かった。

 Webサイトを公開している中小企業の59%は現在,有料検索マーケティングを利用しておらず,うち90%は一度も検索マーケティングを使ったことがない。調査対象となった経営者の7割は,有料検索マーケティングのキャンペーンを始めることは自分で確定申告を行うよりも面倒なことだと考えている。

 半面,経営者の約9割は事業拡大の機会を逃していると感じ,4人に3人は自社のサービスに関して潜在顧客がオンライン検索をしている可能性があると考えている。また,実際に有料検索マーケティングを利用している中小企業のうち,72%は問い合わせが増えたと回答し,68%は効果に満足していると答えた。

 有料検索マーケティングを利用していない企業は,コストや時間がかかりすぎることや煩雑さを理由に挙げている。これに対し,Microsoft広告事業adCenter担当ディレクタのBrian Boland氏は,「検索マーケティングは,費用対効果や使いやすさ,効果測定に優れたマーケティング手法だ」と述べた。