• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

中堅・中小企業のIT導入実態調査(2008年版)

第3回:中堅・中小企業を“サーバー統合”へ導くブレード

2008/12/11 ITpro

 大企業ではすでに当たり前になりつつある「サーバー統合」だが,中堅・中小企業においてもサーバー管理の課題を解決する手段として期待が高まっている。ベンダー側も期待に応えて,サーバー統合の様々なソリューションを展開している。

「物理集約」と「論理集約」の違い

 サーバー統合には「物理集約」と「論理集約」がある。実施するには,まずこの2つの違いを正しく理解する必要がある。

 「物理集約」とは,各部署や担当者ごとに分散配置していた複数台のサーバーを物理的に同じ場所に集めることである。物理集約の主なメリットには,分散していたサーバーをラックマウント型やブレード・サーバーといった集積度の高い形状のサーバーに置き換えることで得られる「省スペース化」がある。さらに,同じ場所に集約することで「セキュリティ対策の強化」が容易になるというメリットもある。

 一方,「論理集約」とは複数のサーバー上で稼動するソフトウエア環境(OSやアプリケーション)を,1台のサーバー上で稼動させることであり,仮想化ソフトなどを使って実現する。「論理集約」の主なメリットには,異なる環境で稼働する複数のソフトウエアを1台のサーバー上で稼働させることによる「サーバー数の削減」がある。また,負荷のピークが異なる複数のソフトウエアを1台の大型サーバーに統合することで,ハードウエア資源の柔軟な分配や有効活用が期待できる。

 「物理集約」と「論理集約」はどちらか一方が優れているということはない。実際に中堅・中小企業においても,「物理集約」と「論理集約」がそれぞれ検討されている(図1)。「物理集約」にあたる「分散するサーバーの設置場所をマシンルームやラックに集中させるローケーション統合」が43.5%。「論理集約」にあたる「複数のサーバーアプリケーションを1台の大型サーバー上に移植する統合」が23.9%,「仮想化ソフトを使って複数サーバーを1台のサーバーに統合」が19.8%。「物理集約」と「論理集約」でどちらかに偏る傾向はみられない。双方を並行して進めることが最も理想的である。

図1●サーバー統合を実施する際の手法(Nは有効回答数)
図1●サーバー統合を実施する際の手法(Nは有効回答数)

 しかし,サーバー統合だけでは前回述べた「バージョンアップ,セキュリティパッチ適用などの運用管理」や「機密情報や個人情報などの情報漏えい対策」といったサーバー管理の課題をすべて解決するには至らない。加えて,「論理集約」では仮想化ソフトの管理といった新たな作業も発生する。サーバー管理の課題を解決するためには,サーバー統合と同時にその効果を引き出す運用管理ツールの導入という総合的な対策が必要になってくる。

サーバー管理の課題解決の決め手となるブレード・サーバー

 「物理集約」と「論理集約」を同時に進め,運用管理面もカバーできる手段として,ブレード・サーバーが注目されている。ブレード・サーバーはラックマウント型サーバーよりも集積度が高い。さらに,サーバー・ベンダーの多くが,VMWare ESXiやCitrix Xen Serverといった仮想化ソフトを標準で搭載させるとともに,ブレード・サーバーに対応した運用管理ツールの提供にも力を入れている。サーバー管理の課題を解決する手段である「サーバー統合(物理集約,論理集約)」「運用管理」を漏れなくカバーした製品と言えるだろう。

 サーバー統合を実施する際のハードウエアのプラットフォームは,「タワー型サーバーからラックマウント型サーバーへ」が46.8%,「ラックマウント型サーバーからブレード・サーバーへ」が18.1%,「タワー型サーバーからブレード・サーバーへ」が21.3%となっている(図2)。ブレード・サーバーへの統合は18.1%と21.3%の合計である39.4%となる。ラックマウント型サーバーへの統合(46.8%)にはまだ及ばないものの,2007年と比較して10.8ポイント伸ばしている。逆にラックマウント型サーバーへの統合は8.8ポイント下げている。このからも,中堅・中小企業においても,ブレード・サーバーへの統合にシフトしている傾向が伺える。

図2●サーバー統合で採用するハードウエアのプラットフォーム(Nは有効回答数)
図2●サーバー統合で採用するハードウエアのプラットフォーム(Nは有効回答数)

 ブレード・サーバーの導入を検討している理由については,「サーバーの増設が簡単にできるから」(46.7%),「設置場所を節約できるから」(39.4%),「障害が発生しても止まらないから」(39.1%)と続いており,サーバー統合によって得られる運用管理の負担軽減を期待している傾向が見られる(図3)。

図3●ブレード・サーバーを導入または検討している理由(ノークリサーチ伊嶋のSMB短観08年秋版より引用,Nは有効回答数)
図3●ブレード・サーバーを導入または検討している理由(ノークリサーチ伊嶋のSMB短観08年秋版より引用,Nは有効回答数)

 次回は導入されたサーバーの使用用途や設置環境などについて詳しく述べたい。なお,調査プロフィールと今後の連載予定はこちらを参照していただきたい。

青木 健太郎(あおき けんたろう)
ノークリサーチ アナリスト
国内大手企業の情報システム部門,Web系のITベンチャ企業を経てノークリサーチに入社。ERPを中心としたアプリケーション市場担当の若手アナリスト。

あなたにお薦め

連載新着

連載目次を見る

今のおすすめ記事

ITpro SPECIALPR

What’s New!

経営

アプリケーション/DB/ミドルウエア

クラウド

運用管理

設計/開発

サーバー/ストレージ

ネットワーク/通信サービス

セキュリティ

もっと見る