調査内容 2008年9月に導入したデスクトップ・パソコン
調査時期 2008年10月中旬~下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3124件(1247件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年9月に導入したデスクトップ・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)ところ,導入製品のユーザー数はデルが2006年10月調査(2006年9月導入実績)以来25カ月連続の首位。導入台数は2008年7月実績2008年8月実績に続き日本ヒューレット・パッカード(HP)が3カ月連続トップだった。

 デスクトップ・パソコンの2008年9月実績は1回答平均53.9台。2008年3月実績以来の50台に復帰し,前月2008年8月実績の36.3台に対して約48%の大幅な増加となった。ただし今回は「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入回答が3件(サービス業,コンピュータ製造業,電機製造業で各1件)あり,これを除外すると実質平均台数は41.8台。それでも前月8月実績(大量一括導入回答はない)比で約15%増,前年同月(2007年9月)実績の38.2台(大量一括導入回答はない)に対しても約9%増となる。

 過去1年(2007年9月実績からの13カ月)で見ると,大量一括導入分を含む13カ月の1回答あたり平均値47.5台,大量一括導入分を除いた実質平均台数の平均値35.8台に対して,今回の2008年9月実績(53.9台,41.8台)は,それぞれ約13%,約17%上回った。

 ちなみに大量一括導入回答分を除くと,今回のデスクトップ・パソコンのメーカー別導入台数は,2位の富士通と3位のデルが逆転する。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など,異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年10月調査では,デスクトップ・パソコンでは6560台(1回答あたり約19.9台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外してある。
 調査実施時期は2008年10月中旬~下旬,調査全体の有効回答は3124件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1247件。

図●前月(2008年9月)のデスクトップ・パソコンの導入台数(n=330)