米国半導体工業会(SIA)は米国時間2008年11月19日,世界の半導体市場における総売上高の予測を発表した。それによると,2008年第4四半期は前年同期から5.9%減少する見込み。そのため,2008年通期は前年比2.2%増の2612億ドルにとどまると予測する。

 2009年は前年比5.6%減のマイナス成長に転じ,2467億ドルになる見通し。その後,再びプラス成長に回復し,2010年は前年比7.4%増の2649億ドル,2011年には同7.5%増の2847億ドルに達すると見る。

 2011年まで最も速いペースで成長する地域はアジア太平洋地域。この地域が半導体市場全体に占める割合は,2008年の50.7%から,2011年には52.9%に拡大する見通しだ。

 SIA会長のGeorge Scalise氏は,「世界的な金融不安が半導体市場にも大きな影響を及ぼしている。家電向け半導体が総売上高の半分を占めている現状を考えると,半導体業界の命運は個人消費の動向にかかっている」と述べた。