米国の家電業界団体Consumer Electronics Association(CEA)は,ティーンズ(13~19歳)による家電製品の利用状況について調査した結果を,米国時間2008年11月13日に発表した。それによると,平均的なティーンズが平日にテクノロジ製品を使って過ごす時間は約4時間で,80%が「テクノロジなしで1日を過ごすことなどできない」と答えた。また,今後6カ月間に,平均約312ドル相当の家電製品を購入する予定だという。

 親と同居しているため,ティーンズが所有する家電製品の数は少ないが,ヘッドホンやイヤホン,携帯電話やMP3プレーヤといった低価格製品については,自分専用のものを持つティーンが多かった。

 1日の過ごし方を尋ねると,上位5項目のうち4項目がテクノロジを利用したもので,トップは「音楽を聴くこと」だった。音楽の入手方法は「実店舗で購入」(58%),「友達から借りる」(56%),「プレゼントとしてCDをもらう」(52%)が多いものの,「オンライン店舗で購入」(51%)も増加傾向にある。またYouTubeなどのオンライン・サイトを利用して音楽を聴くティーンズが47%を占めた。

 ティーンズに最も人気が高い家電製品は携帯電話で,全体の4分の1が今後6カ月以内に新機種を購入する予定だ。携帯電話の利用方法もさまざまで,通話以外の用途では70%がテキスト・メッセージングに利用。またモバイル・エンタテインメントや,音楽とビデオの視聴のほか,ビデオ録画にも使っている。

 欲しい家電製品としては,スマートフォンとMP3プレーヤが上位にランクインした。携帯電話を必須とするティーンズが多く,より高度な機能に強い興味を示していることから,今後スマートフォンを所有するティーンズが増える可能性が高い。