移動電話機(携帯電話機とPHS電話機)の2008年度上期(2008年4~9月)の累積出荷台数が,20%近い大幅な前年実績割れとなった。電子情報技術産業協会(JEITA)が2008年11月12日に発表した国内出荷実績によると,上期の総出荷台数は2028万8000台にとどまり,前年同期に比べて19.7%の減少となった。

 製品別の内訳をみると,携帯電話機が同19.7%減少の1952万台,携帯電話機のうちワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)対応機が同89.5%増加の1406万1000台,PHS電話機が同19.9%減少の76万8000台である。上期の結果についてJEITAは,「ワンセグ対応機が需要をけん引した2007年度上期の反動があった」としながらも,「新たな販売方式の導入によって旧機種の安売りモデルがなくなり,一部の消費者の買い控えがみられた」と説明している。