米Microsoftはスペインで現地時間2008年11月3日,同年上半期におけるセキュリティ動向の調査結果を発表した。それによると,引き続きマルウエアや利益を目的とした組織的な犯罪が増加しているという。

 同期間に世界中のコンピュータで削除された悪意のあるソフトウエアおよび迷惑ソフトウエアの可能性のあるものの数は前年下半期から43%増加した。このうちダウンローダ型トロイの木馬が30%以上を占めた。

 業界全体で確認された製品のぜい弱性の数は減少しており,そのうち56%は悪用がそれほど複雑ではないものだった。同期に公開されたぜい弱性の90%以上がアプリケーションに関連したものであり,OSに関するものは10%だけだった。Microsoft製品についてもぜい弱性の数が減少傾向にあり,同期において確認されたぜい弱性の数は前年下半期から33.6%減少した。そのうち約3分の1はエクスプロイト・コードが利用可能だった。

 この調査では,世界中の数億台のコンピュータから収集したデータを分析した。調査報告書は, MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。

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