市場調査会社の米Infonetics Researchは米国時間2008年10月22日,ギガビット・イーサネット市場の動向調査結果を発表した。それによると,10Gビット・イーサネット市場は急激な拡大が続いており,2008年の世界市場規模は約95億ドルに達するという。

 40Gビット・イーサネットも今後は売り上げが大きく伸び,2007~2011年の年平均成長率(CAGR)が59%に達すると予測。さらに100Gビット・イーサネット市場が2009年に小さくスタートを切り,2013年までには軌道に乗る見込みだという。

 同社の共同創業者兼主席アナリストのMichael Howard氏は,「調査したサービス・プロバイダの大半は,100Gの市場が本格化するまでは40Gに投資すると回答した。一部のプロバイダからは,40Gを飛び越して100Gに移行するとの期待も聞かれたが,理にかなった策とは思えない。トラフィックの増大で現在の回線容量が不足しつつある一方,100Gが手ごろな価格に落ち着くのは2012~2013年ころになる見込みだからだ」と述べている。

 また同氏は,「100Gが本格化したら,次なる本命としてきわめて重要な役割を担い,少なくとも2025年までは利用されるだろう」との見通しを示した。