楽天リサーチのアンケート調査によると、68.2%の人がパソコンからインターネットバンキングを利用した経験があるが、携帯電話からの利用経験は15.6%にとどまった。パソコンからの利用経験は50―60歳代でも6割超だが、携帯電話では同年代の利用率が1割に満たなかった。

 利用頻度はパソコンからの場合「月に2~3回」が30.5%と最も多く、携帯電話では「月に1回以下」が29.5%でトップだった。携帯電話はパソコンに比べ時間と場所を選ばず利用できるが、インターネットバンキングの利用頻度はパソコンより低い傾向にある。

 インターネットバンキングの利用者に実際使っているサービスを尋ねたところ、パソコンでは「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」が64.0%で最も多く、続いて「他口座への振り込み・振替」が57.4%、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」が52.7%と、これら3サービスは過半数が利用している。決済サービスは特に30―40歳代の女性で利用率が6割を超えた。一方、携帯電話から利用するサービスとしては「残高・入出金明細などの照会」が71.0%だが、そのほかのサービスは利用率が5割に届かなかった。

 全体にインターネットバンキングのメリットを聞くと、76.8%の人が「24時間いつでも利用できる」を挙げた。次いで「手数料が安い」が47.0%だった。デメリットについては「個人情報の管理が不安」が50.7%で最も多く、「ID・パスワードの管理が面倒」が40.3%とこれに次いだ。

 調査は9月19―21日にインターネット上で実施した。有効回答数は1000。性別の内訳は男女同率で、20歳代から60歳代までの各年齢層から均等に回答を集めた。

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・楽天リサーチのWebサイト http://research.rakuten.co.jp/