米サンフランシスコ大学は米国時間2008年10月15日,ベンチャ・キャピタルの市場に対する信頼感について調査した結果を発表した。それによると,同年第3四半期は,シリコン・バレーのベンチャ・キャピタリストの信頼感を示す指数「Silicon Valley Venture Capitalist Confidence Index」が,5を最高値とするうちの2.89にとどまった。前期を0.18ポイント下回り,6四半期連続で数値が減少した。

 信頼感指数が低下し続けている主な理由として,同大学は,マクロ経済状況の悪化と,それがベンチャ・キャピタルのビジネス・モデルに及ぼした影響を挙げている。米Lehman Brothers Venture Partnersなどのベンチャ投資企業の破綻も,先行きに不安感を抱かせる要因になっているという。

 なお,調査を開始した2004年第1四半期の指数は4.3だった。2007年第1四半期に過去最高の4.38を記録したが,それ以降は低下を続けている。

 今回の調査は,サンフランシスコのベイ・エリア在住のベンチャ・キャピタリスト33人を対象に,2008年9月に実施した。