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ネットワーク
企業ネット実態調査2008 日経コミュニケーション

“完成形”に近付く企業ネット

2008/10/27
武部 健一,中道 理=日経コミュニケーション
出典:日経コミュニケーション 2008年9月15日号  p.23,pp.43-44
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 企業ネットワークの“オール光”化が現実味を増してきた。今やICTに関する企業の取り組みはブロードバンド環境を整える段階から,その活用法を模索する段階に移行している。例えばブロードバンドのキラー・アプリケーションと言われてきたビデオ会議の利用率は43.4%に達した。ネットワークの高速化によって使いやすくなったシン・クライアントは利用率が8.6%。さらに,将来利用したいという企業は42.3%に上る──。

 日経コミュニケーションと総務省が7月〜8月にかけて実施した「ブロードバンド/モバイル/NGN時代の企業ネットワーク実態調査」で,このような傾向が浮かび上がった。同調査は毎年実施しており,今回は国内1098社からアンケートの回答を得た。

 調査結果を見ると,企業ネットワーク向けの通信サービスでは,この2〜3年で光ブロードバンドが定着したことが分かる。これに伴い,従来型のIP-VPNや広域イーサネットから,ブロードバンドを使った低料金のエントリーVPN,インターネットVPNへのシフトが進んでいる。

 ただ,企業ネットワークが成熟したことで,その見直しの意欲は低下してきている。主要拠点のWANを見直す計画について,「ある」と回答する企業は年々減少しており,2008年は18.5%にとどまった。

 NTT東西が今年3月末にスタートしたNGN(次世代ネットワーク),つまり「フレッツ 光ネクスト」も,現時点では企業ユーザーをネットワーク再構築へと動かすまでには至っていない。光ネクストの導入を検討中・導入予定があると回答した企業はわずか6.1%(図1)。将来利用したいという企業も17.7%だった。

図1●最新通信/ネットワーク・テクノロジーの普及状況と将来への期待
図1●最新通信/ネットワーク・テクノロジーの普及状況と将来への期待

 一方,アンケート結果から,今後の企業ネットワークの焦点はモバイル環境の整備やセキュリティの強化,そしてブロードバンド環境を生かすための仕組み作りになることがうかがえた。

 例えば携帯電話/PHSのデータ通信は利用率が37.9%,スマートフォンの利用率は2.1%。まだ伸びしろは大きい。モバイル分野では第3.5世代携帯電話やWiMAXといった新技術の登場などにより,サービスが充実してきた。今後,ますます大きな動きがありそうだ。

 冒頭に紹介したように,ビデオ会議,シン・クライアントといった仕組みの導入も急ピッチで進む。サーバー仮想化やWAN高速化への関心が高いことからも,ブロードバンド環境をフル活用しようとしている企業の姿が浮かび上がる。

>>NGNはWAN高速化よりも関心低い
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